このズームは本気レンズ？ (X-E1 #3)

このズームは本気レンズ？ (X-E1 #3)

今度はこのX-E1のキットレンズでもある「XF18-55mm F2.8 R LM OIS」に付け替えてみた。キットレンズだから…と思いながら使ってみると、思ったよりも本気レンズな感じ。考えて見ればXFレンズでは初のズームレンズ。適当な物を用意する訳もない。

時間が無かったために少ししか撮影していないが、写った絵はズームレンズにしてはかなりのシャープさで色もイメージ通り。微妙な色の差も明確にわかる。手ぶれ補正も入ったことで気軽に使いやすくなっている様だが、油断をすればやっぱりブレる。というか三脚を使っていてもブレる写真があった。オートフォーカスもそうだけどカメラ任せにしていると、予想外の部分でたまに外すことがあるようだ。やっぱりマニュアルで補正をした方が良い仕上がりになるのはこのカメラに限ったことでは無い。

開放値もF2.8からとなかなか明るいので、意識したボカしも簡単だ。でも、個人的な印象ではF4まで絞った方が良い感じ。

ズームレンズに期待するのは、1本でカバーできる事で得られる即写性と荷物を減らすこと。確かにこのレンズはそれをある程度は叶えてくれるけれど、使っていて”しっくりくるもの”が無かった。どちらかと言うと、X-E1というカメラでは使いたいレンズを選んで撮るというスタイルの方がらしい感じ。被写体を見てからレンズを選んでも良いし、その日の気分で装着するレンズを選んでも良い。そう、単焦点の方が”らしい”のだ。

もちろん、ズームレンズの存在を否定する訳じゃないし、ユーザによってはあると便利。でも、このカメラのユーザ層を想像すると単焦点なのかなぁ…と思う。