先月末、iPhoneを15 ProからAirに機種変更した際に、本体の仕様上物理SIMからeSIMに切り替えました。切り替え作業は、日本ではSoftBankショップで(法人回線契約なので)。香港ではChina Unicom の店頭でそれぞれサックリと終了。
香港〜中国大陸での仕事では何ら問題なくDSDS (Dual SIM Dual Standby)な状態でした。そして10月初旬に日本に帰国後から、香港側の回線がずっと圏外のままになってしまいました。確認すると電波は掴んでいそうなのですが、いつまで経ってもアクティブになりません。
iPhone 15 Pro までは同じ回線で問題なく通信できていました。機種変更する前にあらかじめ周波数帯なども確認したうえで購入しているのですが…。設定を何度も見直し再起動を繰り返し、APNを手動で入れ替えても何も変わりませんでした。香港側の着信ができないのは大きな問題です。物理SIMならばすぐに機種変更できますが、China Unicomは基本店頭での切り替え作業のみ。そう、香港まで行かないといけません。eSIMめ…。
ChatGPTでの調査(今回とても役に立った!)と、China Unicom HKのサポートと何度か連絡を取る中で解ってきたのが、iOS 26で仕様変更(強化)された各国キャリアのローミング制御でした。
どうやら今回は、日本国内では海外キャリアの IMS(VoLTEや5G通信の認証情報)の受け入れ判定が、従来よりも厳しくなったようです。あらかじめChina Unicom HKのeSIMプロファイルに、日本のネットワーク
(NTT Docomo/KDDI/SoftBank)が用意されていないと認証されず接続拒否されてしまうようです。今までは、APN fallback により 4G ローミングが黙認されていたようですが、iOS26 ではその「抜け道」が完全に閉じられた形のようです。ここまでわかったら対応は明確です。タイミング良く二週間後に再度香港に行った際に、ダッシュでChina Unicomストアへ直行しました。
まずは、本件について店頭のスタッフに説明したら、やっぱり同じ事例が多くあったようで対応はスムーズでした。FAQに載せて置いてほしいくらいのネタなのに…(依頼しました)。
具体的には、自分のLocal契約のままで、音声とデータそれぞれの国際ローミングサービスを有効化しただけです。Local契約では香港と中国大陸のみがデフォルトでしたが、それ以外の国でも音声、データが繋がるようになりました。スタッフの説明によると、China Unicom HKの日本でのローミング先は KDDI/SoftBankだそうです。 一部のコミュニティでは、Global契約に切り替えるとありましたが、これは半分正解で半分間違い。Globalプランは指定の国でもあらかじめ決められたデータ量や音声プランを設定するので、基本料金が激増します。スタッフからも「日本で既に回線契約があるなら不要」との説明がありました。
今回の一件で、電波の方式や周波数だけでなく、国際ローミングの構造や認証の仕組みを改めて学ぶきっかけになりました。結構今までは「曖昧さ」に助けられていたんですね。Androidなどはどうなんでしょうか?自分は来月からAndroid 16になりますが、同じ事になる可能性もありそう…。中国大陸と台湾の回線契約も再確認しないとです。いやはや、久々に頭を悩ませた1ヶ月間でした。ですが、ChatGPTで問題解決がかなり早まるということも実感できて実りはあったと思います。


