発表会直後に注文したので発売日に無事に入手できました。ちょうど直後に海外出張だったで、常用しているSONY WF-1000XM5に加えて、AirPods Pro 3も携行して使ってみました。
ノイズキャンセリングについては、正直、劇的な性能アップというほどではありません。Pro 2よりわずかに改善された印象ですが、静寂の質そのものは大きくは変わっていません。ただ、ノイズキャンセリング特有の耳への圧迫感がわずかに低減されて、長時間装着していても疲れにくくなった点は好印象です(それでも数時間使っていると頭が痛くなる場合があります)。
音質について、多くの方がレビューをしているように解像感が増して中高域がクリアになりました。最近のストリーミング音源では、その透明感が特に際立ちます。全体のバランスとしては少し軽めで、まだこなれていない印象。こちらについては、使い込むうちにもう少し落ち着いてくるかもしれません。低域のエネルギー感も増した感じはしますが、全体で“豊か”になった感じまではありませんでした。
十分な評価ができている状態ではないですが、今の時点でオーディオ的な観点から見ると正直価格は高めに感じます。しかし、AirPods Pro 3の価値は音質だけではありません。バイタル測定、外音取り込み時の自然さ、補聴器機能の完成度など、こうした“音楽を聴くだけではない、耳を中心にした人体との融合感”がAppleらしい方向性を感じました。
これからもう少し使い込んで、音と機能のバランスがどこに落ち着くのかを確かめてみたいと思います。

