先日、スバルインプレッサのスペシャルカー「S204」に試乗する機会があった。
S204はインプレッサWRX STIをベースに、細かな妥協をせずに開発した600台限定のコンプリートカーだ。スペックも並はずれたものだが、一番感心したのは車両自体の作り込みがしっかりしているということだった。
シートやハンドル、シフトレバーやハンドルなどの人と関わるインターフェース部分が、カッチリしていて操作が確実に行える。ヤマハと共同開発したという足周りもピシッとしていて路面からのインフォメーションが全身で解りやすい。また、ボディ剛性もWRC STIよりアップしているようでヤワな感じは皆無。で、それだけのボディで初めて活きる320ps/64Kgmのハイパワー2Lターボエンジン…。
これは確かに運転していて楽しい。どうせならばWRCのワークスマシンとかに採用されているセミオートマチックミッション仕様もあると面白いのにと思った。ハンドルにパドルシフトが付いていれば、ギアシフトのために片手をハンドルから離す必要もないし。
過去にいくつかのセミオートマチックミッション車を運転したが、正直自分のマニュアルシフト操作よりも速く確実にシフトができる(苦笑)こういうクルマこそ、そういうものを取り入れても面白いと思うのだが…。
車両価格は480万9000円。一般自動車と比較すれば確かに高価だが、ここまで作り込まれてこの価格は正直安いと思う。海外だったら軽く7〜800万円で取引されるんでないですかい?