MacBook ProとiMacが、サンフランシスコで開催されているMacworldで発表された。
ほぼ噂通りインテルプロセッサを採用した新型機のそれぞれに採用されたプロセッサは言うまでもなくインテル最新モデルのIntel Core Duo。日本国内外のメーカでも新製品に採用されているプロセッサだ。
価格はMacBook Proの場合、下のグレードである1.67GHzで税込みで約25万円、トップグレードの1.83GHzで約31万円。iMacでは、1.83GHzで約16万円、2GHzで約21万円と初回にしては上々な価格帯。
国内のメーカがデジタル放送用のチューナや、FeliCaのカードリーダなど色々内蔵してだいたい30万円前後なので悪くないと思う。むしろ、MacBook Proで考えれば、15.4インチの高解像度ワイド液晶や、バックライト付きキーボード、Bluetooth v2.0+EDRなどが搭載されているのだから、必要としているユーザにとっては良いとも言える(かも)。
この辺までは十分に予想の範囲内だった。
予想外だったのは筐体デザイン。全く新しいプロセッサを採用するのだから、新しい筐体で登場するモンだと思っていたのだが、旧モデルと同じとは…。アップルにしては珍しいとも言える。コストを抑えるためか開発期間を短くするためとも思えるが、実に残念だ。これ以降に販売されるであろう異なったディスプレイサイズ機に期待したい(特にMacBook Pro 12インチはワイド液晶化を!)。
またMacBook ProにPCカードスロットが無くなってしまったが、現在使っている自分のPowerBookでも、PHS以外で使わなくなっているので時代の流れとして受け入れても良いだろう(そうもいかないユーザも居ると思うが)。代わりに新規格のExpress Card/34に対応しているが、まだこの規格に対応したカードはLANカードとかメディアリーダ用のアダプタくらいしか見あたらない。使えるのかねぇ。このスロット。
嬉しかったのはiPod用ラジオチューナのRadio Remoteだ。
ラジオ好きとしては見逃せないアイテムである。しかもリモコンも付いているのだ。ワイヤードリモコンが無くなってしまった5G iPodユーザにとっては朗報だろう。これはすぐにでも欲しいアイテムだ。
iPod関連に関しては思ったほどトピックが少なかったように感じる。まぁ、注目させるためExpo後に個別に発表するスタイルが近年のスタイルなので、今年もそうだろうと思う。勢いの良いiPodなので何かしらあるだろう。
他、新しいソフトウェアのiLifeとiWorkは機能強化された点は素直に評価できる。しかし毎回思うのだが、旧バージョンのユーザに対するアップグレードが用意されていないのはどうかと思う。パッケージの中にはクーポンが入っているが使われたためしがない。パッケージの価格はそれほど高価ではないが、正規の旧バージョンユーザとしては複雑だ。
今年はintelプロセッサ搭載機元年になるので、しばらくはハードウェアが連発するだろう。また、それに追従するソフトウェアもバージョンアップが多いだろう。さてさてどうなることやら。
そうそう、心配していた「Intel Inside」のシールは貼られていないようで、さすがApple!と感心した次第(笑)