バッテリーパックを修理

バッテリーパックを修理Canon MoterDrive MA Battery Replace 1
1980年代のキヤノン一眼レフA-1の周辺機器であるモータードライブMAですが、専用の電源パックは2種類あります。ひとつはバッテリーパックMA。これは単三乾電池を12本入れて使うというヘビー級の製品。そしてもうひとつは、Ni-CdパックMA。その名の通りニッカド充電池が内蔵された物。こちらはカメラにピッタリとフィットしたコンパクトなサイズです。手持ちのA-1は中学2年生の時に入手したカメラでずっと持っています。幾度もOHを繰り返して今でも使えます(少しだけシャッターが鳴るようになりましたが)。で、ひょんなことでNi-CdパックMAを入手してしまいまして、どうせバッテリーは死んでいるだろうと思ったら、そのとおり完全に液漏れをしてお亡くなりになっていました。

Canon MoterDrive MA Battery Replace 2
この頃の電子機器は結構ラフなので、現行のバッテリーパックを使って再生をしてみました。現在は環境の関係からNi-CdよりもNi-MH(ニッケル水素)の方がポピュラーですし、Ni-Cdよりも充電管理が楽なのでそっちを使います。同一サイズは2/3 AAA。よく単五乾電池と言われますが実は違います。サイズはちょっとだけ小さい約10x28mm。さらにトラップがあって、このサイズは12Vの電池もラインナップにあります。よく確認せずに購入すると、とんでもないことになります。まぁ、充電池で探していれば1.2Vにたどり着くはずです(たぶん)。

Canon MoterDrive MA Battery Replace 3
購入したのはNi-MH 2/3AAA 1.2V/400mAhのタイプ。馴染みの工場にお願いして@3RMBでした。12個必要だったので予備を含めて15個購入。送料込みで45RMB(900円くらい)ちょっと高いですが少量なので仕方ないところです。特に指定していなかったのですがタブ付きでした。全てのバッテリーの出力を確認してから片方のタブを引きちぎって12個のパックを作ります。スポット溶接機でニッケル端子をプチプチと溶接してきます。全部スポットが終わったら出力を確認して、最後にリード線と熱収縮チューブを被せてヒートガンで炙れば完成です。

Canon MoterDrive MA Battery Replace 5
Canon MoterDrive MA Battery Replace 7
あとは元通りに組み立てるだけ。作業にして1時間程度。40年物の機器ですが立派に復活しました。やっぱりバッテリーパックMAよりもシュッとしていてカッコ良い。重量も約半分で軽いし。ただ、連写速度がパッテリーパックMAより少し遅いんです。Hモードで5コマ/秒→4コマ/秒。とはいえ、デジタル時代の昨今で高価なフィルムをモードラで消費するような事はまずしないので無問題です。動くようになると撮影したくなりますが、フィルムがねぇ…。

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