先日のエントリにも書いた、Newton MessagePadのリチャージブルバッテリパックの劣化の件だが、思い切ってリフレッシュすることにした。
新しいバッテリセルを購入するしか無いのだが、どうせ交換するならより高性能でかつ自己放電が少ないタイプが良い。使う頻度が少ないNewton MessagePadとしては、完全放電ばかりしてしまうとバッテリに良くない。だから自己放電しきらない事は大事。
そんなこんなで機器内蔵用のバッテリセルをいくつか候補にあげてみたが、どれも価格がちょっと高い。いまさらバッテリセル4本に数千円も投資するのはどうかとも思ったが、今後もNewton MessagePadは使いたい。
色々と考えた結果、三洋電機のリチャージブルバッテリ「eneloop」を入れることにした。一般品なので価格も4本で1,600〜1,800円程度にこなれているし、自己放電も半年で10%と非常に少ない。ただ、容量は約2,000mAhとやや少ないがこれまでのバッテリが1600mAh(だったかな?)と比べれば多い。
ここで出るのが「eneloop」ならば乾電池ホルダーに入れて使えば良いのにという意見。確かにその通りなのだが、乾電池ホルダは一般の乾電池用のもので、リチャージブルバッテリを入れて使うと、電圧差の関係からバッテリ警告がかなり早く出てしまうのだ。
これは乾電池の電圧が1.5Vで、充電池は1.2Vというのが原因。eneloopは充電池なので、乾電池ホルダで使うよりも充電池に組みこんだ方が性能を発揮できると判断したからだ。それにNewton MessagePad内で充電もできるし。
実はMessagePadの電源入力はちゃんと内部で乾電池用と充電池用の2系統があって、それぞれ異なる場所に端子が用意されているのだ。充電池の方にはちゃんと充電時の温度管理をする端子も装備されている。
前置きはそのくらいでさっそく交換。古いバッテリケースからバッテリのみを取り出して、eneloopに交換する。バッテリはすべてターミナルがスポット溶着されているので、eneloopにも同様に高出力のハンダごてで新しいターミナルを溶着する。この時に可能なだけ短時間で作業するのがコツ。バッテリーが高熱で変質してしまうからだ。
交換が出来たら、ケースを元通りにして接着剤で固定する。接着剤はABS、アクリル用の液体接着剤を使った。eneloopは機器内蔵用のバッテリセルより直径が0.5mm程大きいため、ケースはしっかり閉まらない。なので、半分は強制的に結束バンドで縛って固定した。
接着剤が乾いたら、接着部をヤスリで仕上げて、あらかじめ剥がしておいたステッカーを貼りなおす。もちろんちゃんと重放電も問題なくOK。今のところ8時間以上バックライトを常時点灯でも連続稼働している。こんどはeMateもバッテリリフレッシュしてやろう。
【警告】
安易な二次バッテリの交換作業は、間違った取扱いに対して発火や爆発の恐れがあり危険です。人命にも関わるのでその辺りのリスクを十分に把握し、十分な知識と経験を持ったユーザのみ、各自責任を持ってください。
当ブログ、当筆者は本作業を推奨するものではありまん。当然のことながら方法などについて質問されても回答できませんし、もしも同様の作業を行って何らかの事故が発生しても当方は一切の責を負いません。ちなみに当方は仕事でリチウムイオンバッテリの製造にも関わっているので、知識や設備が備わった状態で作業しています

はじめまして。Webをさまよっていてたどり着きました。
yarisと言います。
実は、自分のNewtonもリチャージャブルバッテリがヘタって暫くは、電池ボックスで充電池で使っていたのですが、使おうと思ったときに電池が切れている状態で最近では使わなくなってしまいました。
リチャージャブルバッテリのリフレッシュもやろうと思って殻割りまでしたのですが、電池が「スポット溶接」されていたのとちゃんと充電できるか(爆発しないか?)不安だったので実行はしませんでした。
Shimokenさんの記事を見てボクもリフレッシュしようと思っています。そこで質問なのですが、「高出力のハンダごてで新しいターミナルを溶着する。」の「新しいターミナル」というのは、どのような物でしょうか?「新しい」と書いてあるので、古いものから剥がしたものではないと思いますが。
いきなり「教えて君」ですがよろしくです。
初めまして。
最初に言っておきますと、ある程度の電気工作の知識が無ければやらない方が無難です。ブログのエントリ内容を見て理解できるのであれば良いですが、作業内容について疑問があるのであれば失敗する可能性は非常に高いです。厳しいようですが電気ですので一歩間違えると事故になりますから。
補足をしておきますと、ターミナルは内蔵用の充電池を接続する際に必要な端子ですので、充電池関連の専門店に行けば入手できます。スポット溶接をしているのは充電池を加熱すると電池が劣化してしまうからです。
ただ、短時間で作業できるのであればハンダごてでも可能です。高出力のハンダごてであれば、1秒かからずハンダ固定できます。この程度であれば大きくは劣化しません(確信はありませんが)。
例を挙げるとラジコンのハイアマチュアやプロの世界では自分で自分だけのバッテリパックを作るのは当たり前の行為です。3000mAhあるバッテリを100Wクラスのハンダごてで丁寧にパックを作ります。
厳しいようですが、安全のためにもコメントを返しておきます。
なるほど、自分用の充電池パックを作る世界もあるのですね。了解です。
電池は身近なものですが電気は電気ですものね。ちょっと間違えると大変な事故になりかねませんね。
とはいえ、情報ありがとうございした。
元プロのラジコン操縦者の友人がハイエンドアマチュア向けに一時期バッテリーパックを販売してました。
メーカーから一般人には不可能なほどの大量のバッテリーを取り寄せ、1つずつ測定して最適なマッチドセル
のバッテリーパックを作るらしいです。
PDA用だとセルの組み合わせによりマッチングまでは気にしなくていいのかな?
ご無沙汰です。
「マッチドセル」。あぁ、懐かしい響きですな。
最近は全くやってませんが、自分も作ってましたよ。
バッテリをセル12〜24個の箱で買って、1個づつ専用のバッテリテスターで測定。放電特性や誤差範囲を0.01V単位で揃えて作ります。
限られた電力をどれだけモータへ送り込めるかが勝負になるので、こういった作業が必要になります。
PDAの場合はそうでもないので、マッチドセルを作る必要はありませんね(笑)