某氏からiPad2の修理依頼。iPhoneは良く依頼されるけれどiPadは久々。あれだけデカいからすぐに壊れそうなのに、意外と壊れないのがiPad。でも、壊れる時は壊れる。今回のiPad2もどうやら前面から直接ガラス面にヒットした様で。なるほど。
液晶は無事なので交換するのはタッチパネルのみ。しかし、これが簡単ではない。iPad2のタッチパネルは周囲を強力な両面テープで固定されているので、ちょっとやそっとの事では普通には剥がれない。力業を駆使すれば薄いタッチパネルはすぐに粉々になってしまい、舞い散るガラス屑と戦う羽目になる。
最適な方法はヒートガンでパネル前面を暖めて両面テープの粘着を緩くして剥がすこと。この手法は気をつけないと液晶をダメにするので、適度に…と言ってもこれがなかなか難しい。パネルをしっかり暖める（と、言っても触れる温度じゃない）と、ナイロンヘラを使ってパネルを持ち上げることができる。しかし、冷めるとすぐに剥がれずらくなってしまうので、ユルユルと熱しながら粘着材が剥がれやすくするのが最善の方法。
30分くらい掛けて割れたタッチパネルを丁寧に剥がしてから液晶ディスプレイを外し、タッチパネルのコネクタを外してようやくタッチパネルが分離。あとは内部を丁寧に清掃する。外したタッチパネルからホームボタンAssyを新しいタッチパネルに移植して準備完了。あとは、タッチパネルを貼り付けるだけ。貼り終えたら再度ヒートガンで表面を軽く暖めて粘着材を馴染ませれば完成。うむり。
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