705NK (N73)の分解

705NK (N73)の分解例によって早速分解してみた。

705NK (N73)は比較的に交換の簡単なNOKIA製携帯電話の中でも、難易度はかなり高いと思う。馴れてしまえばそれほどでもないが、気を抜くと部品を破損してしまうので注意が必要だ。

今回は交換するフェースプレートが間に合わなかったため、とりあえず練習ということで分解してみた。ちなみに分解すると製品保証がなくなるので念のため。

最初はキーパッドのある下段「Cキー」もしくは「鉛筆キー」の辺りに、柔らかい素材のヘラを差し込んでフロントカバーを持ち上げる。自分はギターピックを使った。金属製のものを使うと傷を付けたり、部品を変形させるので使わないこと。

フロントカバーが持ち上がったら、横側に沿ってヘラを移動させると、側面2箇所にホックがあるので、注意しながらバックカバー側を広げるとスムーズに外れる。上部に2カ所ホックがあるのでちょうつがいを開く様に開くと外れるはず。

ちなみにヘラの類は2つあると作業性が良い。

フロントカバーが外れた状態。

それぞれの作業は力を入れすぎないようにゆっくりと行うのがコツ。引っかかりすぎるなと思ったら、どこが引っかかっているかを注意すること。

だいたいのNOKIA製携帯電話の場合はここまでくると分解終了なのだが、705NK (N73)はそう簡単にいかない。

プリント基板上に6個のネジがあるので、取り外す必要がある。ネジはトルクスの6番だ。ただ、ネジを外してもすぐには基板は外れないので注意。

何事も慌てないことが重要なのだ。

液晶ディスプレイ側面に金属製のカバーを固定する爪が4カ所あるので、ピンセットもしくは精密ドライバーのマイナスで外す。

非常に薄い素材なので、力はそれほど必要ない。1カ所外れたら、軽くたわませれば残りの3カ所は自然に外れる。無理ならば、片方の2カ所を外せば外れるハズ。

最初にも書いたが、薄い金属板なので曲げないようにくれぐれも注意。一度曲げてしまうと修正は難しい。また、曲げた部分が液晶パネルに当たるので、虹色の模様が出るニュートンリングの原因にもなってしまう。

金属製のカバーが外れると、液晶モジュールが外れる。

ただ、液晶モジュールはフラットケーブルで本体と接続されているので、いきなり引っ張らないこと。ちょっと持ち上げて上にずらすとコネクター部を発見できるはず。

コネクターはピンセットなどを使って、左右からテコの原理で少しずつ持ち上げること。片方だけで外してしまうとコネクターを傷めてしまう恐れがある。

運が良ければ片方だけ持ち上げれば、ポロっと外れる場合もある。

同様にデジカメモジュールとキーパッドモジュールからつながるコネクターも、ちゃんと外すのを忘れないように。

液晶モジュールが外れると、中央部にネジが1つだけ隠されている。このネジがシャーシをバックパネルと固定しているものだ。

これも最初と同じトルクスの6番で取り外す。

外れたらシャーシとバックパネルを固定している爪が、左右それぞれ1つづつ中央部にあるので、バックパネルを広げるとシャーシが外れるはず。

シャーシ自体はそれほど苦労せず外せるはず。

シャーシが外れると、メイン基板が姿を現す。

メイン基板はバックパネルの内側側面に、軽く固定されているだけなので、バックパネルを広げながら基板を取り出す。

そのとき基板は上側から外すこと。下側にはPopポートがあるからひっかかってしまう。上から外せば自然にメイン基板は外れる。

バラす時の基本だが、静電気にはくれぐれも注意。特にメイン基板などは側面でも導通面はたくさんあるので、油断は禁物。

メイン基板が外れれば完了。

フェースプレートを交換するならば、バックパネルにあるマイクモジュールなどのパーツを抜き取って移植すればいいだけ。特に固定はされていないので簡単に取り外せる。

組み立てはこの反対。爪で固定している構造なので、固定位置がずれていると爪はちゃんとはまらない。そんなときは無理して押し込まずチェックしてみること。

また、使っているネジ類は全てタッピングビスだ。ねじ込みすぎるとネジを切ってしまい、固定できなくなるので、十分に気をつけること。

ブロアなどがあれば、組み立て時に入るホコリを飛ばせるので、是非用意したい。

最後にもう一度書くが、これは分解を推奨する物ではありません。分解をした時点で、製品の保証は切れてしまいます。分解は個人の責任で行ってください。分解により破損、ケガなどのあらゆる問題が発生しても当方は一切の責任を負いませんし、問われません。あしからず。

あ、あと、これを読んでもチンプンカンプンな人はやらないほうが良いです。702NKや702NKIIのように簡単ではありませぬ。適当にやると間違いなく破壊しまっせ。

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705NK (N73)の分解 への5件のフィードバック

  1. Return to Forever のコメント:

    705NK使い始め…その一

    家に1時頃に持ち帰って,それからずっと705NKをいじくりまわしていました。

  2. どら のコメント:

    買って真っ先にすることがバラシとは、『じゃんぐら〜魂』老いていませんね(^^;
    ワタシは804NKを飛び越えて、702NKからの機種変ですが、Symbian S60 3rdになって、いろいろ制約が増えているのがちと不満。
    ただしMacからBluetoothでデバイスをブラウズできるのには、ちょっぴり感動しました。

  3. ShimoKen のコメント:

    でも、Synbiam認証アプリならインストールできますよ。あと、アプリもいろいろと加工すればインストール可能です。大丈夫です。

  4. 705NK ついに外装交換

    ご注意:目的を問わず携帯電話本体を分解するとメーカーの保障を受けられなくなります、
    今回の記事は分解を推奨するものではありません。
    分解を試みられる方…

  5. Jun のコメント:

    ありがとうございました。
    おかげさまでソフトバンクショップで最低1万5,000円以上掛かる修理が自分で簡単に無料で出来ました。時間も店では1週間~2週間と言いましたが自分であっという間に終わりました。

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