実はちゃんと歩いたことがない九份。以前に短時間行ったことはあるけれど時間が無くて前を通っただけ。てな訳で今回はじっくりと歩いてきた。台北からの行き方は色々あるけれど、簡単で安価なのはバスで行く方法。MRT忠孝復興駅の1番出口を出てすぐ側のバス停1062番が九份に行くバス。金額は102NTDだった。約1時間半で到着する。
さて、九份は映画で注目された場所でもある。台湾だと映画「悲情城市(A City of Sadness)」のロケ地に、日本では映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったということで、観光地としての地位を確立した(映画のブームを受けて町おこしをしたというのもある)。
九份という名前の由来が面白く、土地を9つに分けたという説と、9世帯が住んでいて、物を買う時はいつも「9世帯分」だったからという説がある。その後、金が出て金鉱の街になり大変賑わったそうだが、70年台に閉山されてからは一気に寂しい街になったそうだ。で、映画で再度復活という訳らしい。
行ったのは天気の良い土曜日と言うこともあり大混雑。どこへ行っても人人人…。お店も屋台とお土産屋ばかりで完全に観光地(前記の通り、背景を考えれば仕方ない)。とはいえ、独特の色彩や雰囲気は何とも不思議で面白い。メインとなる通りは観光向けだが一歩外れて裏に入ると一気に生活道路。こちらがガラガラ。斜面に建てられた家の間をぬって、景色を楽しみながら迷路の様な路地を歩くのが楽しい。
個人的には平日の夕方から行くと良さそう。暗くなると建物や通り沿いにぶら下がっている提灯が灯り幻想的な雰囲気になるらしい。人も少ないからゆっくりと自分のペースで歩ける。そう、街には無料のWi-Fiホットスポットが各所に設置されているので、スマートフォンやタブレットを日本から持ち込んでも、ローミングせずにネット接続をしたりマップを活用できるのがとても便利。
半日で移動できるのでお薦め観光スポット。