モノフェローズから今回お借りしたのはフォステクス製の小型スピーカーPA-2。オーディオや音響系をちょっとでもかじっていれば知っていると思うフォステクス。大元はフォスター電機というスピーカーの老舗専門メーカーで、フォステクスは社内カンパニーの位置付けなのだ。
豆知識としてフォスター電機は、様々なメジャーブランドの音響機器メーカーや国内外の車載用のスピーカーとして数多くのOEM供給を行っている。有名な音響ブランド品のスピーカーが実はフォスター製だったというのはかなりの高い確率である。iPod/iPhoneに同梱しているのヘッドフォンも実はフォスターが供給していたりする(最近は海外の別メーカーにシフトしたらしい…)。
自分も25年以上フォステクスブランドのスピーカーユニットを愛用しており、数台のスピーカーユニットを自作したりもしている。何の因果か過去にBluetooth系の仕事をしていた際も中国の工場へ数度行ったこともあるので、妙になじみ深かったりする。
さてさて、前置きはこのくらいにして、今回チェックするPA-2は売れ筋のスタジオモニターの簡易版だ。とはいえ、家電量販店で販売されている外部スピーカーと比較してはいけない。造りはプロユースのそれとほぼ同等と言って良いだろう。違いは各部品や素材くらいだ。もともとはアンプ内蔵のパワードモニターPM0.4がベースになっており、これをパステルカラーで揃えたのがPA-2だ。性能面で見る限り、PM0.4と大差は無い。
今回お借りしたのはライムグリーン。箱から出してみて正直「うーん」と思ってしまったが、これがどうして設置してみると思ったほどの違和感が無い。というか、最近は機材もカラフルなのでこれはこれで良いかもと思う。スタジオならともかく、自宅であれば意外に周囲に溶け込む様だ。自分のところも観葉植物の緑が側にあったので、何気に良いマッチングだ。他にはピンク、ベージュ、ライトブルー、レモンイエローの計5色が用意されている。
現在使っている自作のスピーカー(もちろんユニットはフォステクス製)を取り外してPA-2に交換する。PA-2はパワーアンプ内蔵品なので電源が必要となる。電源は本体から出ているAC100Vのケーブルを直接コンセントに差し込むだけ。邪魔なACアダプタは無い。と、言うかしっかりとしたオーディオ機器、それもパワーアンプを搭載した機器は電源が命なので、小さなACアダプタを使っている時点でアウトだ。もちろん大型のACアダプタを用意する機器もあるが、そういうACアダプタは非常に邪魔である。
また、外部機器との接続はRCAピンジャックもしくは6mmのフォーンジャックとなる。自宅の構成だとこれまではミキサーからパワーアンプ、そしてスピーカーだったが、PA-2を使う場合はミキサーから直接PA-2へ接続する。その際はフォーンジャックがそのまま使えるのがありがたい。
数時間エージングを行ってからデジタル楽器でしばらく音を出してみた。2ウェイ(100mmウーハー+19mmツイーター)らしく輪郭のハッキリとした音質とは相性が良い。バスレフなので追従も早くて細かい音の一つ一つが潰れないから、各トラックのチェックにも最適だろう。スピーカー表面を観察すると解るのだが、ツイーター周辺にウレタンスポンジが貼ってあり、不要音の反射を防ぐようになっている点など、適当な外部スピーカーにはない音へのこだわりが伺える(先頭の写真参照のこと)。
次回は誰もがやるであろうポータブルオーディオとの組み合わせ。
KORG P3に驚き(笑)
ははは(笑)
極端に古いセットの所しか写っていないですねぇ。我ながら笑っちゃいます。ピアノ音源を収集していて、格安で買った物です。って20年くらい前ですが…ラックの下にもAKAIのサンプラーとかEmuとかの古いのが(笑)