エコとパワー

エコとパワー自動車関連のニュースを見ていて興味のあった記事。

3年ぶりにレースのワークス活動を復活させるアウディがリリースした新型レーシングマシン「R10」に搭載されているエンジンは何とディーゼルだった。ディーゼルと聞くとあの黒煙を出すトラックの…と連想しがちだが、ヨーロッパでは逆にガソリンよりもクリーンなエンジンとしてポピュラーな存在だ。

現在のディーゼルエンジンのキモとなる燃料噴射システム(コモンレールシステム)の進化により、ディーゼルエンジンはガソリンに負けず劣らずの燃焼性能と出力を叩き出す。それでいてディーゼルエンジンのメリットである低回転から粘るトルク特性はそのままだ(マニュアルギアのディーゼル車を運転したことがある人なら理解できると思う)。

今回のR10では5.5Lの90度V12エンジンで650ps、112.2kgm(!)の恐るべきトルクを叩き出す。しかも有効なパワーバンドは3,000〜5,000rpmと実に幅広い。

自動車でエコと聞くと、どうもパワーやスポーツ性を犠牲にして…というイメージが先行するが実際はそうではない。このR10のように現行のガソリンエンジンよりもハイパフォーマンスを周知させることができれば、エコカーも自然に普及するだろう。

また今以上に新しいエンジンやモーターを活かしたバリエーションのある車両が増えればなお移行は加速するだろう。いっそF1も毎年莫大な開発費を掛けているのだから、レギュレーションでエンジンをモーターとかにしちゃうと凄いかもしれない。

R10のデビュー戦は来年3月くらい。もちろんルマン24時間にも参戦する予定とのこと。個人的には注目したいクルマだ。

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