MH audio HA-1

MH audio HA-1知る人ぞ知る純国産(山梨県)で完全手作りのポータブルアンプMH audio HA-1。自分が代理で某オークションにて落札し、そのまま保証の切れた中古HA-1のメンテナンスを友人に頼まれてゴリゴリと…のハズが、事情があって自分の手元に来る事になった次第。あー、ちょうどヘッドフォンアンプのレビューとか書く要件あったんで丁度良いか…。

これはオーダー時のカスタム物で、ボディはワインレッドに塗装されているブラックモデル。ツマミもカスタム品が付いている。自分の方向性とは違うのでこれらはイジる予定。

MH audio HA-1 PCBA

肝心の中身は無改造のストック品と思われ。回路としては実にシンプル。配線解っちゃいます。電源側のパイパスコンデンサは恐らくサンヨーのOS-CONの560uFで、他で聞いていた470uFより大きい物が付いている。まぁ、ここは余裕があれば大きめの方が電源安定するけれど、電源は乾電池だからどうかな?

とてもしっかりとしたプリント基板の引き回しなどを見ていると、随分と試行錯誤したんだろうなぁと窺える。特にGNDの辺りとか。抵抗も良い物使っているのがわかる。基板の端面のリューター加工痕や、アキシャル部品のリード曲げとか見ていると「あぁ、手作りだなぁ」と親近感が湧いてくる。そんなに沢山売れる物じゃ無いから各部品は少ロットでしか購入できない。だから高価になるのも仕方ない。ここまで丁寧に作られているんだから解る人が買ってもらえれば良いんだな。

MH audio HA-1 OPAMP Replace

オリジナルのオペアンプはバーブラウン(TI)製のOPA2134PA。よく使われている一般的な物(それでもそこそこ良い物だけどね)。ナチュラルな特性で変なクセが無い使いやすいオペアンプだと思う。凄んごい高級オペアンプを搭載していると思いきや、こういうごく普通のオペアンプでしっかりとしたバランスの良い物を作るのにとても好感が持てる。

音は変なクセも無く聞き疲れしないもの。iPodからの直接再生よりも音楽の解像度が上がったというか一皮むけたクリア感。結構好きな音だ。先日のFiiO E11はどちらかというと中低域の厚みがあって高域はキラキラ感がある最近の音。それと比較すると、ちょっと大人な感じ?

しばらく聞いてみて、自分はもうちょっと高域にクリア感が欲しいと思ったので、これまた定番のナショナルセミコンダクタ製のLME49860に換装してみる。HA-1はオペアンプ部がソケットになっているので簡単に換装できる。ドリンク1杯分でできる簡単なカスタム(喜)

既に通電歴のあるオペアンプだったので数十時間程度のエージングで聞いてみると、予想通りピアノの音が鮮明になった。やっぱりこちらの方が好み。…という訳でしばらくはこの構成で使ってみよう。あと心配なのは電解コンデンサの使用時間。履歴が不明確なので、場合によっては新しいものに換装してみようかと思っている。

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MH audio HA-1 への8件のフィードバック

  1. MacBS のコメント:

    さすが、渋いポタアンチョイスですね。
    見るからに素性のよさそうな感じで、どこかの中華とは大違いかも。
    LME49860は私も先日入手してきました。
    LXA-OT1に使っても素晴らしいです。

  2. ShimoKen のコメント:

    ありがとうございます(汗)
    このエントリが元でここ数日Facebookにて、HM audioの関係者とやりとりさせて頂いております。貴重な情報も得られてますます面白くなってきました。
    LXA-OT1もそろそろ再起動します。
    だって、SPユニット作り始めたので。
    オペアンプはどうしようかな?

  3. ジム のコメント:

    はじめまして、私もHA-1を使っています
    オペアンプのコトですが現在はLT1364で楽しんでいます
    今度安くOPA627BPが手に入りそうなのですが、使えるんでしょうか?
    使えなければ、オペアンプの為にアンプ(HUD-mx1)を買うかもしれない
    本末転倒な人です

    オススメのアンプとかありますか?

  4. ShimoKen のコメント:

    コメントありがとうございます。
    OPA627BPですが、実際私も使ったことはありません。
    ただ、そのままでは使えない様で変換基板が必要なそうです。
    実際に使われたら教えてくださいませ。
    私は今度、MUSE8820を使ってみようと思います。
    一皮むけたような音になると言いますがさてさて。

  5. ジム のコメント:

    お久しぶりです、OPA627装着しました
    基盤の件ですが、2回路変換基板に取り付け装着しようとすると「抵抗器」と「627の基盤の裏」が干渉して取り付けが出来ません
    3秒考えた結果、627の基盤の裏をホットボンドで絶縁し装着しました~

    交換した感想は「LT1364」でいいや・・

    熱でホットボンドが溶けると怖いので元に戻して使ってます
    自己満足に4000円かぁと思うと目頭が熱くなります

  6. ShimoKen のコメント:

    ご報告ありがとうございます。
    絶縁だけならカプトンテープが薄くて良いかと思います(程度にもよりますが)。
    聴く音楽にも左右されるでしょうけど、なかなか「これ」というのには出逢えませんです…。

  7. ジム のコメント:

    カプトンテープ!早速やってみますやっぱり勿体無いですもんね~
    うちのHA-1はメーカーさんに相談して入力と出力を逆に付け替えました
    残念ながら表示はそのままですけど
    作製にあたって現行のレイアウトが最適ってコトらしいんですけど
    そこを無理に頼んでやってもらいました
    使い勝手は入力が中央の方が断然良いですよ

  8. ShimoKen のコメント:

    入力と出力の入れ替えは自分も検討しましたが、結局現在の基板レイアウトを見るとこうなっちゃうようですね。入れ替えは可能でしょうけれどワイヤーを使ったと思います。まぁ、ワイヤー程度でどの程度ってことですよね。やっぱり使い勝手が良い方が良いですよねぇ。

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