今、その筋で評判のStereo誌1月号の付録になっている、ラックスマンのアンプ「LXA-OT1」。これが付録レベルとは思えない程良いのだ。まぁ、付録と言っても本誌の定価は2,800円と付録代金がそれなりに乗った金額。しかし、その辺りを含めて考えても金額以上に価値があると思う。各方面から話を聞くと付録用だからと言って手を抜くこと無く設計されているそうだ。使用している部品は中国、台湾製が大半だが、それでもここまでまとめ上げているのは立派。
ウチでは、フォステクスのFE83E系を使った自作スピーカーで鳴らしているが、必要にして十分の音量があり音量を上げても音が破綻することはない。このアンプの能力は結構余裕がありそう。音のバランスもナチュラルで疲れない。
面白いのはただの付録で終わらせていない所。本誌には回路図も添付されており、中身にちょっと詳しければ自分で改造ができるのだ。昔のオーディオは自分でカスタマイズを行い、自分好みにチューニングすることも多々あった。もちろん、自作するマニアも居た。オーディオ好きの知人は電子回路も詳しかったし。真空管アンプも自作していた。そういうのを思い出させてくれる付録だ。
そこまで改造しなくても楽しめるポイントが1個所ある。OPアンプの部分だ。8ピンのDIPパッケージICだが、ここのICを色々な物に変えることで好みの音質にチューニングできる。標準ではNJM4558Dが搭載されている。結構古くから使われているもので安定した製品だと思う。でも、いかんせん設計が古いのと個性が無い感じでもあるので交換したいところ。
…と、言うわけで気になった部品は交換してみようと秋葉原で適当にパーツ入手した。付属のスイッチング電源でも動くけれど、せっかくなのでトランスを使って電源から作り直してみようと思っている。