MS430をステレオ化

MS430をステレオ化Sony Ericsson MS430 Stereo Modify #2

ソニーエリクソンのXperia用ポータブルスピーカー”MS430“って、意外と知られていないけれど音声出力はモノラルだ。見た目はステレオに見えるのにモノラル…。なんか残念な気がする。まぁ、構造上ちょいと難しいのが理由だと思うのだけれど。勿体ない…。と、いうことで無ければ作るだけなので、改造してステレオスピーカーにしてみた。

Sony Ericsson MS430 Stereo Modify #1

まずは内部構造を確認するために分解。バッテリ交換のために引き出せる部分まで引っ張り出すとネジを4本発見。これを外すと内部のアンプ基板が1枚入っていた。観察すると結構良い部品使っている。問題は残りの本体をケースから引っ張り出す作業だが、実はこれが一番考えた。色々と試した末、結局の所は引き出せる部分まで出してから、あとは力業で軽く本体を捻ることで外せた。これが正しいのかどうか不明。

Sony Ericsson MS430 Stereo Modify #4

次にステレオで使うスピーカーの選定。今回使ったのはスター精密のSCG-16A。一回り小さいSCB-13Aというのもあったが、音量と音質を期待して一回り大きいものを選択した。と、言ってもこの大きさ。もちろん、既存のスピーカーは取り外して2つとも同じ物で作り直す。

Sony Ericsson MS430 Stereo Modify #3

パワーアンプは自作しようと思ったけれど、秋月電子通商のキットが小さくて安価だったので今回はそれを利用した。このキットはモノラルなので2個準備してステレオ仕様に。これに電源とスピーカーを繋がれば完成。電源は2Vから3Vもあれば充分なので乾電池2本で動くのがうれしい。純正より1本減らせる。スピーカーのエンクロージャーが無い状態なので、シャカシャカした音しかでないけれど、まずまずの音。

Sony Ericsson MS430 Stereo Modify #5

で、組み込むとこんな感じ。アンプの基板が小さいのでスッカスカ。空いたスペースは新設したスピーカー用のエンクロージャーとして活用することにした。基板の固定はホットボンドを使う。これは付けるのも簡単だし振動にも強いから。ケーブルも含めてしっかり固定しないと、音を鳴らした時にビビリ音がでるので要注意。なお、反対側のケースにある1本だけのバッテリケースは切断して排除した。エンクロージャーの容積として稼ぐため。同時にバッテリ端子も移設して2本用に改造した。

Sony Ericsson MS430 Stereo Modify #7

最後にふさがっている方の穴(正確には窪み)を0.8mmのドリルで丁寧に穴を空けてメッシュ状に加工する。こうしないと音が外に出ないから。スピーカーの固定もホットボンドを使う。この改造の場合、成功のコツは新設した側のスピーカーに対して、如何に大容量のエンクロージャーとしてのスペースを確保し、かつ密封すること。スピーカーは正面よりも背面をどう使うかで音質や音量が決まるのだ。

で、完成した形状はノーマルと同一で見分けが付かない。唯一の違いはプラグが収納される側のパネルに対して穴開け加工されているくらい。実際に音を鳴らすとモノラルの時とは明らかに違う音の伸びと立体感。まだまだチューニングは必要だけれど、まずまずの音質に手応えはあった。まだ最終じゃないので色々な材料で試してみたい。

いわずもがな、この行為は保証範囲外になります。

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