NA7004本体には、Bluetoothレシーバー”RX101″が同梱されている。A2DPプロファイルに対応したレシーバで、最近の携帯電話内の音楽をBluetooth経由で送信し、NA7004で再生することが可能だ。iPhone, iPad, 数種類のスマートフォンでの動作が確認できた。
また、RX101はNA7004の赤外線リモコンの受光部も兼ねており、NA7004本体をオーディオラックなどの赤外線が届きにくい部分に設置した際も、RX101を経由してリモコンの信号を受光できる。設置する際は見通しの良い壁面に設置すると死角が無くなって良い。ただ、RX101とNA7004を接続するケーブルが太くて固いのは残念。オーディオラックの上にRX101を置く際にも、ケーブルの自重でRX101が固定できなかった。また、壁掛けの際もケーブルが目立ってしまう。もうちょっと細くて柔らかい素材だと良いのだが。
ネットワークオーディオプレイヤーのメリットとして、インターネットに直接接続されているという点がある。このメリットを活かしてインターネットラジオの受信にも対応している。だだし、日本で放送されているradikoには非対応だ。電波の影響を受けないラジオなので、山間部などで受信状態が悪い地域でも、快適なエアチェックができるのは嬉しいポイント。
他に、本体のファームウェアが必要に応じて更新可能な点も見逃せない。今後新たな機能やデータフォーマットが登場しても、ある程度はこのファームウェアアップデートでNA7004を更新できるのだ。技術の進歩が早いデジタルオーディオ業界だけに、この機能は大変ありがたい。更新はリモコンで簡単に行えるので、難しい操作は不要だ。
マランツ社の機器は、Appleの推奨するワイヤレスストリーミング送信技術のAirPlayにも対応が始まっている。NA7004はまだだが、いずれこのファームウェアアップデート(有償)で対応する予定だ。AirPlayは無線LANを使用するので、Bluetoothよりも高速で安定した送信が可能になる。
ちょっと面白いコメントをメーカーの方に聞いたことがあるが、高品位のヘッドフォンアンプとしての使い方もお薦めだそうだ。手持ちのヘッドフォンに良い物が無かったので十分な視聴は試せなかったが、大型なユニットを搭載したモデルでも余裕でドライブできるアンプを内蔵しているそうだ。
10万円を切った価格は、中級クラスのオーディオ機器としては非常にバランスの取れた機器だ。あえてプリメインアンプを搭載していない点など、アンプは自由に選択できるので、好みの音作りを楽しむユーザーには丁度良いのではないだろうか。
本格オーディオでありながら、豊富なPC音源を有効に活かすNA7004。最近の音楽の楽しみ方を豊かにする製品に違いない。
ピンバック: Tweets that mention ShimoKen Works » マランツ NA7004を使う #4(最終回) -- Topsy.com
これ悩み中です。どうせLinnは買えんしねぇ(泣)。っていうか、そこそこのCDプレーヤーを買い替えるより、どんどんロスレスでリッピングし直してこっち系使う流れが◯な気がするんです。
音的には思ったより良かったです。コストパフォーマンスは高いと思います。LINNも良いですけどアレをしっかり鳴らすなら、それ相応のシステムで周りを固めないと…。お金あるなら別ですが。PS Audioとか、スフォルツァートとかイイ物ありますが、金額のゼロが…。