マランツ NA7004を使う #2

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本体を取り出して、まずは観察。ネットワークオーディオプレイヤーなので動的な機構は一切持たないが、音質を向上するための電源やコンデンサなどは通常のセパレートオーディオと同等の高品質な物を使用している。特に要となるトランスはシールドケース付きのEIコア(E型とI型の形状をしているフェライトコア)を搭載しており、そのトランスを支えるために二層構造の重厚なシャーシで構成されている。なので本体の重量は意外と重くて6.5kgもある。そんな訳で試聴にあたっては本体を床に適当には置かず、桜の角材で足場を作ってその上にNA7004を設置した。

パネルフェイスは近年のマランツ製オーディオに採用されているM-1デザイン。左右の対象なラウンドが印象的な重厚なデザインだ。同社製の他のプリメインアンプやCDプレイヤーなどとNA7004を組み合わせた際に、上下のラインが繋がりスッキリとまとまるのが好印象だ。ちなみに高級セパレートオーディオと言えば本体両側に装着されるサイドウッドパネルがなくちゃ…という人のためにちゃんとオプションで用意されているのも心憎い設定だ(WS0901/FX1B 2枚1組 11,000円)。

さて、試聴用の機材として今回は、プリメインアンプをソニーのTA-AV870Dに光デジタルで接続した。スピーカーはフォステクスのFEシリーズ10cmフルレンジを、自作のエンクロージャーに搭載したシンプルな構成。オーディオソースとしてのデータはiTunes 10のライブラリをそのまま利用した。エンコードはAAC 256Kbps 44.1KHzだ。機器の接続は電源、光デジタルオーディオ、Ethernetの3本だけ。アナログ用のケーブルと違って細くて柔らかく、取り扱いがとても簡単だ。

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電源を入れるとオーディオらしからぬPC機器の様な起動画面が表示される。本体の起動からネットワークへの接続、NASへの接続確認からオーディオライブラリの表示までが自動的に行われる。なので電源を入れてすぐに使える訳じゃない。そのためにスタンバイモードがあり、そちらは即座に使用できる。まるでPCと同じ。と、いうかNA7004も周辺機器みたいなモンだな。ディスプレイは単色のLED有機EL。シンプルで見やすい。明るさも可変できるので周囲の環境に合わせられる。この辺りの仕掛けは流石オーディオメーカーだ。

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オーディオソースの入ったNASと接続されるとNA7004は、アーティスト順やアルバム順などとiPodでライブラリを見る感覚で曲目を前面ディスプレイに表示する。表示はもちろん日本語に対応している。この辺りの操作はiPhone/iPod touch用アプリケーションのWizz App(無料)でも可能だ。曲目を選択すれば即座に再生される。NASがスタンバイモードなどになっていると、ほんの少し待たされることもあるが再生が始まってしまえば、NA7004のバッファメモリにデータが先読みされるので再生中に途切れることはない。

基本操作は本体、リモコンの両方で同一に可能。ただし、本体のディスプレイ下にある独立した基本操作スイッチ(再生、停止、曲送り、曲戻し)ボタンがリモコンに無かったのが残念(ただし、同一の操作が十字カーソルキーで行える)。

次回は実際に聴いた感想など。

  

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マランツ NA7004を使う #2 への1件のコメント

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